アジア

国立ガンジー博物館(インド)

(08年2月20日)

◆図書館長 S・K・バットナガール

 1961年1月30日、インドの初代大統領ラジェンドラ・プラサード博士が開館した。一般公開されている博物館と、主に研究者が利用する図書館がある。

 博物館は、非暴力でインドを独立に導いたマハトマ・ガンジーの遺品や写真、視聴覚資料、芸術作品や記念物を豊富に所有している。「写真」「記念」「アート」「殉教」「僧院」「糸車」と名づけたギャラリーがあり、連日数百人の訪問者を迎えている。

 本館の外には、ガンジーとガンジー夫人が18年から30年春まで住んでいた「Hridaya Kunj」小屋が実物大で建てられている。小屋は、グジャラート州アフマダバード市サバルマティーのサーバルマティ・アシューラム僧院内にあったものだ。

 高さ3メートル、長さ6メートルの巨大な現代彫刻もある。30年3月12日に始まった名高い「塩の行進」をしているガンジーと12人の協力者を黒大理石に刻んだもので、一見の価値がある。

 図書館には、ガンジー、インド自由獲得運動、非暴力、不服従運動、平和研究に関する4万1千冊の蔵書がある。ガンジーがやりとりした2万5千点もの手紙や電報、メモ類の複写も所蔵している。ガンジーが創刊したり、編集または支援したりした「インドの意見」「ヤング・インド」「ハリジャン(神の子)」などの定期刊行物もある。

 蔵書目録や博物館情報などはホームページで閲覧できる。

住所 Rajghat, New Delhi - 110002, India
電話 +91-11-23310168
ホームページ http://www.gandhimuseum.org
休館日 毎週月曜日。図書館は月曜日以外にも、あらかじめ指定した休日がある
入館料 無料

(2008年2月18日朝刊掲載)

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図書館には、ガンジーや平和研究に関する本が多数所蔵されている