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連載 被爆70年

平和首長会議 加盟都市からの平和メッセージ ドイツ

ドイツ(Germany)

バイアースドルフ(Baiersdorf)

アンドレアス・ガルスター(Andreas Galster)

 私はバイアースドルフ市の市長として、市内や周辺に住む人々のために全力を尽くしています。一発の核爆弾は全てを破壊してしまいます。それは、私の日々の仕事とはまったく相いれません。私はバイアースドルフ市民に心地よさと自由さを感じて過ごしてほしいのです。そして私の大きな希望は、やがて時が核兵器のない未来を私たちにもたらしてくれることです。

ドイツ(Germany)

エッセン(Essen)

ラインハルト・パース(Reinhard Paβ)

 広島・長崎への原爆投下から70年を迎えるにあたり、ドイツ・エッセン市民は、原爆犠牲者や今なお苦しんでいる被爆者、そしてその後の核実験が生み出した多くの放射線被害者に謹んでお見舞い申しあげます。

 1945年、日本の二つの都市の民間人は、全く無防備な状態で、なすすべもなく、初めて使用された核兵器の爆風と火災、放射線に襲われました。人口が密集する大都市圏の中心都市の市長として、同じような惨事が二度と起きないようにあらゆる努力をする義務を感じています。都市を攻撃目標にしてはなりません!

ドイツ(Germany)
フランクフルト(Frankfult am Main)
ペーター・フェルトマン(Peter Feldmann)
 広島と長崎への原爆投下から間もなく70年を迎えるにあたり、すべての犠牲者とご遺族に対し、心からの連帯を表明したいと思います。マハトマ・ガンジーはかつて、「世界で目にしたいとあなたが願う変化に、あなた自身がなりなさい」と言いました。

 私は、核兵器廃絶に向けた将来のイニシアチブに関する計画案を手始めに、世界平和のメッセージを提唱します。私たちは平和な世界、すなわち、市民が暮らしたいと願い、将来の世代を育てたいと望める世界をつくりだすために、努力を重ねるべきです。

ドイツ(Germany)

マール(Marl)

ヴェルナー・アーント(Werner Arndt)

 2度の破壊的で恐ろしい世界大戦を経て、平和を最も大切な宝物として尊重することは、全大陸共通の責任です。私はドイツ・マール市の市長として、核兵器のない平和と寛容の世界を目指す平和首長会議の活動と目的を支持します。すべての核兵器の廃絶だけが、使用されれば不可避的に起こる危険と大惨事から守ってくれるのです。

ドイツ(Germany)

シュツットガルト(Stuttgart)

ヴェルナー・ヴォルフル(Werner Wolfle)

 平和はお金では買えない貴重なものであり、当然のものと受け止めてはなりません。1945年の広島・長崎への原爆投下のころから、ドイツは戦争のない時代を享受してきました。しかし、世界中を見渡すと、きわめて多くの国々が戦争状態にあり、悲運な難民を生み出しています。だからこそ誰もが、平和を守り、あるいは平和を築くために、可能な限りのあらゆる手段を講じなければなりません。平和首長会議への関わりにおける私のモットーは、「(過去の戦争を)記憶し、思い起こさせ、平和のために行動する」ことです。

ドイツ(Germany)

ビュルツブルク(Wuerzburg)

クリスチャン・シュハルト(Christian Schuchardt)

 私はビュルツブルク市長として、ほぼ70年前の原爆投下により、今日に至るまで影響が続く広島と長崎の痛みを分かち合いたいと思います。原爆の惨禍は、言葉で言い表せないほど非人道的で残酷です。二度と人類がこのような悲運を耐え忍ぶことのないよう、あらゆる手を尽くすのが私たちの責務です。