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被爆描いた映画 身近に 美鈴が丘高で鑑賞会 主演登壇 新曲熱唱 後輩にエール

 戦時中に青春を過ごした被爆者の姿を描いた映画「瞬(まばた)きの閃光(せんこう)~序章」の鑑賞会が13日、広島市佐伯区の美鈴が丘高であった。同校の卒業生で、映画に主演したシンガー・ソングライターの寿理さん(19)も登壇。歌を通じて後輩たちにエールを送った。

 映画は今春完成。被爆者の女性の証言を基にしたストーリーで、南区在住の映画監督山中富雄さん(63)がメガホンを取り、広島や竹原市で撮影した。寿理さんは将来への悩みを抱きながら戦時を懸命に生きる主人公を演じたほか、主題歌「夾竹桃(きょうちくとう)」も歌っている。

 鑑賞会には1、2年生約480人が参加。映画の上映後、ステージに上がった寿理さんは「夢を見失った時期もあったが、先生やいろんな人の支えで今、歌うことが楽しい。みんなも好きなことを見つけたら、すぐに行動してみて」と語りかけ、新曲「空とあたし」を熱唱した。

 寿理さんは在学中に歌手活動を始め、2024年3月に卒業。今春、同校に開設された新普通科「グローカル探究科」のイメージソングも歌っている。(西村文)

(2025年11月14日朝刊掲載)

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