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　公益財団法人ヒロシマ・ピース・センターは１５日、前広島市長の秋葉忠利氏（７３）＝広島市中区＝に第２７回谷本清平和賞を贈った。中区の広島工業大広島校舎で贈呈式があり、秋葉氏は鶴衛理事長から表彰状を受け取った。

　広島市長経験者の受賞は、２００４年の平岡敬氏に続き２人目。秋葉氏は被爆地に外国人記者を招く「アキバ・プロジェクト」など、自ら手掛けた平和活動を振り返り、「被爆体験を発信した谷本先生ら先人の遺志を継ぎ、被爆者の哲学が世界の基本的な考え方になるよう頑張りたい」などと謝辞を述べた。

　秋葉氏は在任中、平和首長会議の会長として、国内外の都市の加盟を推進。０３年には、核兵器廃絶を目指す行動指針「２０２０ビジョン」を発表し、核兵器禁止条約の締結に向けた署名活動も始めた。同賞は１９８７年に創設。世界平和の実現に取り組む個人や団体に贈られている。

（２０１５年１１月１６日朝刊掲載）