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中電「乾式貯蔵」を検討 島根原発の使用済み核燃料

 中国電力は20日、島根原発(松江市)で出る使用済み核燃料について、将来的に貯蔵能力の拡大を検討する考えを明らかにした。金属の保存容器に入れて空気で冷やす「乾式貯蔵」の導入を選択肢の一つにすることも初めて示した。

 島根2号機の使用済み核燃料プールは680トンの容量があり、9月末時点で68%が埋まっている。2号機が稼働しても5年以上の余裕があるため、当面は現行設備を活用する。

 ただ将来は容量が足りなくなる恐れがあるため、原発の敷地内または敷地外で乾式貯蔵方式の中間貯蔵などを検討する。新たに貯蔵施設を設ける場合は、地元自治体の了解が必要になる可能性がある。

 3号機は建設中のため、貯蔵計画を示していない。中電は「政府の方針を踏まえて貯蔵方法の選択肢を広げるが、現時点で具体的に検討していることはない」としている。(河野揚)

(2015年11月21日朝刊掲載)

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