原爆犠牲建設労働者・職人之碑

屋根をかたどった御影石製の慰霊碑は、高さ1.1メートル、幅1.4メートル、奥行き1メートル。1988年8月5日、広島市中区大手町1丁目、元安橋東詰めの緑地帯で除幕式があり、建立した全国建設労働組合総連合会と広島県建設労働組合の委員長は「この碑を核廃絶と恒久平和の実現に向けての証しにしたい」と話した。

慰霊碑の建立は、召集を受けるなどして作業に従事中、原爆の犠牲になった多くの建設職人の霊を慰めようと、運動が進められてきた。前年、長崎で開かれた「第2回建設労働者・職人の集い」での呼びかけに全国の組合員から約1千万円の寄付が集まり、広島と長崎での同時建立が実現した。