相生橋
T字型の相生橋(1947)。中央には本川小が見える
1945年8月6日の広島への原爆投下で、米軍が目標としたT字形の橋。原爆投下機エノラ・ゲイの機長は、相生橋を「完璧な照準点」と呼んだ。橋の北東には、中国軍管区司令部などの軍事施設が密集していた。
原爆は、橋の南東約300メートルにある島病院(現・島外科)の上空約600メートルで爆発した。3千度を超す火球が地上をのみ込み、爆風と放射線が襲った。橋は、橋床や欄干が壊れるなどの被害があり、橋の上では多くの人が犠牲になった。
83年には、新しい橋に架け替えられた。爆風で変形した橋桁の一部は原爆資料館に保存・展示された。