秋葉市長が豪雨災害対策で会見/広島

'99/7/12 夕刊

秋葉 広島市長
 広島市の秋葉忠利市長は十二日午前、豪雨災害について会見し、 市の対応を総合的に検証する調査委員会を設け、局所的な集中豪雨 による土石流などの発生原因や、避難勧告がスムーズに出せるシス テムづくりなど現行の地域防災計画の見直しを含め検討する考えを 明らかにした。

 秋葉市長は「現場が落ち着いた段階で、専門家や市民にも加わっ てもらった調査委を作り、行政の対応や市民にどう受け止められた かなども含めて検討し、早急に必要な改善措置を講じたい」と述べ た。

 情報伝達の不手際が指摘された点については「被災者や市民、 県、報道機関などへの的確な情報提供が一部遅れた。素直に反省す べきだと思う」と改善する意向を示した。

 今回の豪雨で、同市では二十人の犠牲者が出て、道路や河川など の被害額は十一日午後五時現在の概算で百十六億円に上っている。 今も佐伯区の五十九世帯、約百五十人に避難勧告が出されている。


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