雨で再び一時避難/広島市安佐南区

雨で再び一時避難/広島市安佐南区

'99/7/19

 西日本に停滞する梅雨前線の影響で、広島地方は十七日午後から 十八日午前にかけて雨が降り続き、十八日午前三時半、先月の集中 豪雨で被害を受けた同市安佐南区の一部地区に、二度目の避難勧告 が出された。住民たちは重なる勧告に不安な夜を過ごし、疲れを隠 せない様子だった。

 勧告を受けたのは、先月二十九日の集中豪雨による土石流で、民 家が全壊するなどして主婦一人が死亡した安佐南区伴東一丁目の瀬 戸内ハイツ地区。同市内では十八日午前一時から一時間の雨量が二 三・五ミリに達し、同地区で土石流が再発する危険性があったため、 同地区の二十九世帯、七十二人に避難勧告を発令、避難所となった 近くの伴東集会所に避難した。

 勧告は、同日午前十一時四十分に解除されたが、家族五人で避難 した主婦国弘しをりさん(27)は「前回の勧告も早朝。眠っている子 どもを起こすのはかわいそう」と、疲れた様子で話していた。

 同地区では、集中豪雨三日後の七月二日に避難勧告が出され、翌 三日に解除されている。今回は前回より早く勧告が出された。

 広島市内では、同市佐伯区五日市町の二地区の五十九世帯、百五 十人に対して、七月上旬からの避難勧告が続いている。

【写真説明】2回目の避難勧告を受け、伴東集会所に集まった住民たち(18日午後零時半、広島市安佐南区伴東1丁目)


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