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'13/11/29

地域おこし学生が一役 島根



 島根県美郷町比之宮地区と広島市立大との交流が広がっている。学生が淡水魚ホンモロコの養殖を手伝ったのをきっかけに、地元産品の売り出し策をゼミで考えたり、地区のイベントに参加するまでになった。住民は地元の盛り上げにつながると期待している。

 国際学部3年で大東和武司教授(多国籍企業論)のゼミ生3人が22日、地区を訪れた。北米原産でアケビに似た果実ポポーを使ったジェラートの販売戦略を研究テーマにするためで、農家を取材。向上詩乃さん(21)=広島市安佐南区=は「発信次第で広島市に売り込める。芸術学部生と製品デザインなどを相談する」と意気込む。

 交流の発端は、比之宮の町嘱託職員「地域おこし協力隊」の2人が2012年8月、佐伯区でホンモロコ養殖を視察した時。偶然訪れていた国際学部の山口光明准教授(健康心理学)と学生に町訪問を提案した。同11月、地区を同学部の教員、学生計30人が訪れ、住民と一緒に養殖池を築いた。ことし3月には、学生25人が地区へのUIターンを促すダンスを広島市の中心部で披露した。

 今月も21人が地区を訪れて交流。大東和教授は2年とも参加し、ゼミ生に研究テーマとしてポポー売り出しを提案した。別の学生2人も12月8日、地区のイルミネーション点灯式に加わる。

 比之宮連合自治会の福島教次郎会長は「住民が気付かない地元の良さを教えてもらえ、若返る思い。さらなるにぎわいづくりにつなげたい」としている。

【写真説明】地元住民(左端)からポポーの話を聞く市立大生




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