「原爆の日」を前にした五日、被爆地広島市に内外から多くの人が詰めかけた。ここかしこに、平和を学ぶ人の輪が幾重にも広がった。
中区の平和記念公園では、朝から原爆資料館への人波ができ、家族連れや若い人が慰霊碑を巡った。公民館などでは多くの平和学習会が開かれ、戦時食を試食して戦時中の苦しさも味わった。学生や外国人は被爆者の証言に体を硬直させた。夜になると、子どもたちが鎮魂の灯籠(とうろう)を並べ、原爆犠牲者を慰霊した。
ヒロシマは六日、原爆投下から六十二年を迎え、核兵器廃絶への気持ちを新たにする。(撮影・松元潮、藤井康正、増田智彦、浜岡学)
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