8月 平和祈念式に首相ら5万人

1日平和教育広島市安佐南区の市立長束小の5年生18人が、 インターネットを通じて呼び掛け、国内外の子どもたちから集まった 折りづる約3万羽を平和記念公園内の「原爆の子の像」にささげる
核軍縮パキスタンのブット首相が、CTBTでインドが調印 しない限り、パキスタンも調印しないと言明
2日自治体広島市や広島平和文化センターなどが、広島市内 で「核兵器ゼロの世界を目指して」をテーマに国際シンポジウムと 講演会を開く。市民ら約 250人が参加
3日来訪国際環境保護団体「グリーンピース」(本部オラン ダ)のグリーンピース号が、広島港に入港。7日まで停泊
朝鮮人被爆広島県が、韓国釜山市在住の被爆者沈載烈さんの 「国外の被爆者に健康管理手当 が支給されないのは納得できな い」とする行政不服審査法に基づく審査請求を却下
4日原子力発電新潟県巻町での全国初の東北電力の原発建設 の賛否をめぐる住民投票で、原発建設反対が6割を超える。笹口孝 明町長は「建設予定地内に残る町有地は売却しない」と明言
原水禁・社原水禁系の被爆51周年原水爆禁止世界大会広島大 会が、開幕。「CTBTから核廃絶へ」がテーマ。6日に被爆者援 護法への「国家補償」の明記などを目指す「ヒロシマ・アピール」 を採択し閉幕
原水禁・共原水協系の原水爆禁止96年世界大会・広島大会が 開幕。6日に閉会総会
5日原水禁運動連合、原水禁、核禁会議が、広島市内で合同 集会「連合平和ヒロシマ集会」を開く
被爆者団体日本被団協などが、被爆体験の継承などを訴える 「ノーモアヒバクシャ国民の集い・広島」を開く。被爆者ら約 300 人が参加
自治体全国 279自治体でつくる日本非核宣言自治体協議会 (会長・山本捷雄藤沢市長)が、広島市の全国大会で「日本政府に 対し、非核三原則の法制化、被爆者援護法に国家補償や在外被爆者 への補償明記などを求め、核保有国には全面的な核実験禁止を求め る」との大会決議を採択
核禁会議核禁会議が、広島集会で「広島、長崎の悲劇を若い 人に語り継ごう」とのアピールを採択
被害調査広島県内在住の被爆者数が、95年度末で15万人を切 り、平均年齢は67.6歳に達したことが広島県のまとめた調査で判明
市民広島文化財団、中国放送、中国新聞社が、被爆50周年記 念の「20万の折りづるを21世紀へ」キャンペーンで国内外の市民が 折ったつる24万63羽と募金50万円を広島市に贈る
被爆者団体広島県佐伯郡の湯来町原爆被爆者の会が、同町の 総合福祉保健センター(仮称)予定地に完成した「原爆死没者慰霊 碑」で碑前法要
6日平和式典広島被爆51周年。広島市の平和記念公園で原爆 死没者慰霊式・平和祈念式。橋本龍太郎首相ら約5万人が参列。こ の1年間に亡くなったり、新たに確認されたりした5030人の原爆死 没者名簿を原爆慰霊碑に奉納。平岡敬広島市長が平和宣言で、「世 界の人びとと連帯して核兵器使用禁止国際条約の実現を目指し、国 内では非核武装の法制化を強く求める」と訴え。井口小6年の佐々 木正順君と倉掛小6年の石原まり恵さんが平和への誓い
慰霊韓国のソウルで被爆51周年韓国人原爆犠牲者追悼式。在 韓被爆者ら約 150人が参加
被爆展示ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア人勢力支配地 域最大の都市バニャルカで、初の広島原爆展が始まる
朝鮮人被爆朝鮮平和擁護全国民族委員会、反核平和のための 朝鮮被爆者協会などが、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌 で原爆集会
7日原水禁・社原水禁系の被爆51周年原水爆禁止世界大会長 崎大会が、長崎市内で開幕。9日の閉会総会で核兵器全面禁止条約 への運動展開などを呼び掛ける大会宣言を採択
原子力発電中国電力島根原発1号機が、通産省の定期検査に 合格し終了、営業運転を再開
8日慰霊福山市の福山空襲から51周年。中央公園の市戦災死 没者慰霊の像「母子三人像」前で、原爆・福山戦災死没者慰霊式
朝鮮人被爆韓国・釜山市在住の被爆者沈載烈さんが、菅直人 厚相に「被爆者援護法の健康管理手当が国外の被爆者に支給されな いのは納得できない」として行政不服に基づく再審査請求書を提出
9日長崎長崎被爆51周年。長崎市の平和公園で原爆犠牲者慰 霊平和祈念式典。伊藤一長長崎市長が平和宣言。橋本龍太郎首相、 土井たか子衆院議長ら約2万5000人が参列。被爆者団体「長崎県被 爆者手帳友の会」(深堀勝一会長)は、市の「原子爆弾落下中心 地」碑撤去計画に抗議し欠席
原水禁・共原水協系の原水爆禁止96年世界大会長崎大会が、 「長崎アピール」を採択し閉幕
12日ビキニ被災ビキニ環礁での米水爆実験に遭遇したマグロ 漁船第五福竜丸の元乗組員、久保山志郎さんが死去、65歳
13日市民国が東京都に建築予定の「戦没者追悼平和祈念館」 (仮称)に反対派の住民が、国に景観や展示内容に問題があるとし て建築工事差し止めなどを求める訴訟を起こす
14日核軍縮インドが、ジュネーブ軍縮会議の核実験禁止特別 委員会でラマカー議長の求めるCTBT最終案の軍縮会議本会議へ の送付を拒否。軍縮会議は条約を採択できずに終了
15日慰霊東京で全国戦没死没者追悼式。中国地方から被爆者 遺族など 350人が参列
核疑惑米民間環境団体「天然資源保護協会」(NRDC) が、露は現在も大陸間弾道ミサイル(ICBM)用など戦略核弾頭 計約7500個を保有しているとの調査結果をまとめる
18日宗教宗派を超えたキリスト教徒の平和団体「日本友和 会」(中川晶輝理事長)が、広島市内で開いた全国大会で、核兵器 廃絶などを訴える声明を発表
20日被爆展示広島、長崎両市の計画した初の海外巡回原爆展 が、米ミズーリ州コロンビアのスティーブンス大で始まる
22日映画第6回国際アニメーションフェスティバル広島大会 が、広島市内で開幕。26日、チェコの女流作家ミカエラ・パブラト バさんの「レペテ(繰り返し)」が選ばれ、閉幕
23日平和教育広島県内の小、中学生らでつくる平和学習グル ープ「サダコ・クラブ・ヒロシマ」が、沖縄を訪問
自治体島根県飯石郡三刀屋町が、「永井隆平和賞」の入賞作 品13点を発表
24日医療放射線被曝(ばく)者医療国際協力推進協議会(放 医協)と世界保健機関(WHO)が、チェルノブイリ原発事故10周 年を記念し、広島市内で国際会議と公開シンポジウムを開催
被爆者団体徳山被爆者の会(谷川キクエ会長)が定期総会 で、非核三原則の国是堅持のアピールなどを盛り込んだ「被爆51周 年の誓い」を採択
平和教育長崎市子ども会育成連合会の小・中学生36人が、広 島・長崎子ども親善交歓会のため広島市を訪問し、平和記念公園で 平和学習
27日被爆展示「ヒロシマ原爆展―核兵器の無い世界へ」(広 島市、広島平和文化センター主催)が、新潟市内で開幕。9月1日 閉幕、期間中1万人以上が訪れる
被爆展示中国新聞社が作成した原爆・平和報道資料を使い原 爆の悲惨さを訴える「原爆を考える」展が、北海道標津郡標津町で 始まる
28日自治体社民党広島県連合の県地域政策センターが、県内 86市町村の平和行政実態について調査結果をまとめる。83団体が非 核自治体宣言、平和行政の立ち遅れが目立つ
29日朝鮮人被爆戦時中広島市の三菱重工業に強制連行され被 爆した韓国人元徴用工が、国と三菱重工業に慰謝料などを求める訴 訟で、新たに元徴用工40人が、総額4億4000万円余を求めて広島地 裁に提訴
原爆慰霊碑自民党の亀井静香組織広報本部長が、広島市の平 和記念公園の碑に関して「ここは平和(記念)公園だが、目障りな 碑が1つある」を発言。慰霊碑の文言を批判
30日原爆ドーム広島市が、原爆ドームの世界遺産リスト登録 に向けて写真測量を開始