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「回天」教訓に 平和願う 周南・大津島 鐘鳴らす集会

 終戦の日の15日、旧日本軍の人間魚雷「回天」の訓練基地があった周南市の大津島で、平和を願い鐘を鳴らす集会があった。市民たち約80人が参加し、平和への思いを込めて鐘を突いた。

 回天記念館のそばにある「平和祈念の鐘」は、1943年に周防大島の沖合で爆沈した戦艦陸奥の砲身が鋳込まれている。参加者は力強い音を島に響かせ、戦争のない世の中を願った。先だって行われた集会では黙とうをささげ、全員で「すべての生命を大切にします」など6項目の平和宣言を読み上げた。

 徳山ユネスコ協会が主催し、ことしで20回目。原田茂会長(82)は「戦争をしてはならないとの強い思いを若い世代に伝えたい」。参加した同市の太華中3年三森華さん(15)は「回天の歴史や平和について考えるきっかけになった」と話した。(山本真帆)

(2020年8月15日朝刊掲載)

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