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米大統領への抗議文「受け取り拒絶」 山口の被爆二世団体郵送 大使館釈明「作業上のミス」

 山口市の市民団体「被爆二世の会」は、米国が75年前に実施した人類史上初の核実験について「素晴らしい偉業だ」とたたえたトランプ大統領への抗議文が、東京の米国大使館から「受け取り拒絶」となって返ってきたと明らかにした。大使館は「作業上のミス」と釈明している。

 抗議文は他の平和7団体との連名でトランプ氏への抗議と声明の撤回を求める内容。今月6日に広島市中区で開いた集会で採択し、封筒に入れて郵送したところ14日に「受け取り拒絶」と書かれた紙が貼られて戻ってきた。封筒は未開封。寺中正樹代表は「抗議文を拒絶されたのは今回が初めて。内容を読まずに拒絶するのはいかがなものか」と憤慨する。

 大使館は取材にコロナ禍で職員のテレワークを進めており、少人数で郵便物の仕分けをする中でミスが起きたと説明。クリストファー・クエイド報道官は「作為的に拒絶したわけではない。必ず受け取るのでもう一度送ってほしい」と求めている。(門脇正樹)

(2020年8月18日朝刊掲載)

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