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[備後の戦後75年] 歩いて学ぶ戦争遺跡 福山城周辺 親子ら防空壕など

 親子で歩きながら福山市中心部の戦争遺跡を巡るツアーが25日、市内の福山城周辺であった。市人権平和資料館(同市丸之内)の主催。新型コロナウイルスの影響で、例年実施していたバスツアーから変更した。

 16人が参加。同館で75年前の福山空襲の概要を学んだ後、11カ所を巡った。同館を拠点に活動する市民団体「ふくやまピース・ナビ」のガイド8人から、備後護国神社内の慰霊碑の歴史や、爆風で焼けた福山城の石垣の説明を受けながら、1・3キロを歩いた。

 城近くの福寿会館北側の防空壕(ごう)跡について説明したガイドの佐伯真一郎さん(62)は「自分や家族の命を守るため、必死に穴を掘ったはず。その名残から当時の様子を想像してほしい」と呼び掛けた。

 歴史が好きで祖母と参加した瀬戸小5年市川暁生君(10)は「防空壕の造りや慰霊碑の意味など知らないことばかりだった。これから本も読んで学んでいきたい」と話した。(滝尾明日香)

(2020年10月26日朝刊掲載)

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