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平和の像説明板 医療テント贈る 市に広島南RC

 広島南ロータリークラブ(RC、広島市中区)は2日、平和記念公園(同)にある平和の像「若葉」の説明板と、新型コロナウイルス感染症に備える医療用テントを広島市に寄付した。

 像は、尾道市御調町出身の彫刻家円鍔(えんつば)勝三(1905~2003年)が制作。同RCが創立10周年を記念して66年に市に贈った。少女が子鹿に手を差し伸べている構図で、土台には、核廃絶を訴えるパグウォッシュ会議に参加した物理学者、湯川秀樹博士の短歌「まがつびよ ふたたびここに くるなかれ 平和をいのる 人のみぞここは」を刻んでいる。

 説明板は縦18センチ、横53センチ。円鍔の名前や短歌の由来などについて記し、来月22日に設置する。医療用テントは市を通じて11月に佐伯区内の病院に納入した。感染した恐れのある患者の一時的な隔離などに使う。

 この日、市役所で贈呈式があり、同RCの佐伯祐司会長(62)が松井一実市長に目録を手渡した。佐伯会長は「説明板の設置を機に多くの人に立ち寄ってほしい」と話した。

(2020年12月3日朝刊掲載)

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