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世界遺産 意義考える 原爆ドーム 被爆者団体ら集会

 原爆ドーム(広島市中区)の世界遺産登録について考える集会が7日、ドーム前であった。連合広島や被爆者団体など12団体でつくる核兵器廃絶広島平和連絡会議が主催し、74人が参加。来年1月22日に迫った核兵器禁止条約の発効を踏まえ、取り組みの強化を誓った。

 保存工事のため足場に囲まれたドーム前で、各団体の代表が花輪を手向けて献水。核兵器の開発や使用を全面禁止する同条約に批准しない日本政府の対応に触れ、「ドームが世界遺産に登録された意義を再認識し、被爆の実相を着実に次代に継承していく」とするアピールを採択した。

 県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之理事長代行(78)は「ドームは戦争の愚かさや平和の大切さを私たちに学ばせてくれる。ドームが語り掛ける課題を一人一人が考えましょう」と呼び掛けた。

 原爆ドームは1996年12月、厳島神社(廿日市市)と同時に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録された。(久保田剛)

(2020年12月8日朝刊掲載)

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