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反戦の訴え 再び胸に 広島訪問のローマ教皇・オバマ氏 中区で被爆75年企画展

 ローマ教皇フランシスコと米国のオバマ前大統領が広島で発したメッセージを被爆75年の節目に振り返る企画展が15日、広島市中区の県立美術館で始まった。県が、核兵器廃絶へ賛同者を増やそうと企画した。20日までで、無料。

 会場には、ともに平和記念公園(中区)を訪れ、2019年11月に「戦争のために原子力を使用するのは犯罪」と断じたローマ教皇のメッセージと、16年5月に「核兵器のない世界を追求する勇気」を訴えたオバマ氏の演説の各全文を掲げる。2人が、被爆75年の今年の原爆の日に合わせて県に寄せた直筆サイン入りの手紙も公開している。

 26枚のパネル展示では、2人の訪問時の様子や、来年1月に発効する核兵器禁止条約を巡る国際情勢などを伝える。西区の佐々木正広さん(70)は「2人の訴えを受け止め、戦争、核兵器のない世界へ声を上げていきたい」と話した。

 企画展は大阪市、東京都中央区に続いて3カ所目。(宮野史康)

(2020年12月16日朝刊掲載)

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