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原爆と平和描いた作品展 中区 2作家の水彩画やポスター

 水彩画やグラフィックデザインを手掛ける県内の2人の作家による、原爆と平和をテーマにした作品展が2日、広島市中区の中国新聞ビル1階ロビーで始まった。12日まで。無料。

 安佐南区の深田利幸さん(83)は、被爆体験を基にした水彩画など25点を出展。家の下敷きになって苦しむ自身の姿や校庭で授業を受ける様子のほか、耐震化や活用策が注目されている被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」も描いた。廿日市市の小島信行さん(57)はポスター7点を展示。広島と長崎、二つの被爆地のきのこ雲で平和への願いを表現した作品もある。

 2人は2015年から、共同で展示を始めた。深田さんは「若い人に当時の惨状を伝え、平和のありがたさを感じてもらえたら」。小島さんは「核兵器廃絶の機運を広島から発信したい」と話している。(小林旦地)

(2021年8月3日朝刊掲載)

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