×

ニュース

英語で観光おもてなし 市民ボランティア 広島駅でガイド開始

 広島を訪れる外国人に、英語で観光案内するボランティア「ひろしまおもてなし隊」が21日、広島市南区のJR広島駅で活動を始めた。広島の玄関口で、外国人に人気の高い中区の原爆資料館や原爆ドーム、廿日市市宮島町の厳島神社への行き方などを紹介。温かいおもてなしで、観光客のさらなる増加に一役買う。(岡田浩平)

 ボランティアは、市と観光庁が14、15日に市内で開いた養成講座で道案内の方法を学んだ18~84歳の67人。21日は、専用の赤いチョッキを着た専門学校生たち6人が新幹線の改札内で外国人観光客を出迎え、原爆資料館への行き方や駅南口の路面電車の電停の場所を丁寧に教えた。

 オーストラリアから観光に来たエンジニアのジュド・フーンさん(31)はホテルまでの道順を聞き「外国人への気遣いがすばらしい」と喜んでいた。

 市によると昨年に市を訪れた外国人観光客は36万3千人で過去最多。ただ、アンケートでは「広島駅からの移動に困った」との声が多かったという。

 ボランティアは年末年始を除くほぼ毎日、交代で活動する。ボランティアの一人、中区の専門学校生小林章史さん(18)は「広島に来た外国人を最初に迎える役。笑顔でもてなしたい」と話していた。

(2013年12月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ