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普天間移設の見通し成立判断 埋め立て承認の時点 岩国市見解

 山口県岩国市は25日、同市の米海兵隊岩国基地へのKC130空中給油機15機移転について、仲井真弘多(なかいま・ひろかず)沖縄県知事が辺野古(沖縄県名護市)沖の埋め立てを承認することが、普天間飛行場(同県宜野湾市)移設の見通しが立つことになるとの認識を示した。この日の市議会定例会で村田光洋政策審議官が答弁した。

 福田良彦市長は今月9日、給油機を来年6月から9月にかけて岩国基地へ移転させるとする政府方針を受け入れることを表明したが、「普天間移設の見通しが立たないうちの先行移転は認めない」との基本姿勢は変えず、普天間の全面返還に向け努力するよう政府に求めていた。

 村田政策審議官は、移設見通しを「普天間の代替施設の建設場所が地元合意のもとで了承されたこと」とし、「沖縄県知事が辺野古の埋め立て承認に印鑑を押すことをもって了承されたと認識する」と述べた。

 定例会は、1億2900万円を増額する本年度一般会計補正予算案など36議案を原案通り可決。議員提案の特定秘密保護法の運用に関する意見書案を否決し、閉会した。(大村隆)

(2013年12月26日朝刊掲載)

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