×

ニュース

被爆体験証言へ9人が意見交換 ピースボート

■記者 東海右佐衛門直柄

 非政府組織(NGO)のピースボートの呼び掛けに応じ、来年1月から世界16カ国を巡る船旅に出発する被爆者たち9人が5日、広島市中区の原爆資料館で意見交換会を開いた。

 会合では、広島で被爆した5人があの日の記憶を証言。爆心地から約1.4キロで被爆した呉市の山中恵美子さん(76)は「頭の上に大きな火の玉が落ちたようだった」。兵庫県西宮市の壺井進さん(82)は爆心地近くの自宅で焼死した母を発見した体験を語り「世界の人に原爆の恐ろしさを伝えたい」と強調した。

 ピースボートが被爆者を招待するのは4回目。9人は来年1月23日から4月18日まで、タヒチやインドなどを訪れ、被爆体験を伝える。

(2010年12月7日朝刊掲載)

関連記事
NY 若者に伝える8・6 ピースボートの被爆者ら (10年5月25日)
被爆の痛み 世界に訴え ピースボート出航 (10年4月19日)

年別アーカイブ