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紛争のアフガン 広島で窮状訴え ジャーナリストのアルコザイ氏

■記者 金崎由美

 アフガニスタン人ジャーナリストが紛争の絶えない母国の窮状を訴える講演会が7日夜、広島市中区の原爆資料館であった。

 劣化ウラン兵器禁止ヒロシマ・プロジェクトが招いたイブラヒム・アルコザイ氏(22)。日本や米国メディアの現地特派員を務め、現在はフリーで活動している。

 アルコザイ氏は、米軍によるタリバン掃討作戦で犠牲になった赤ちゃんの遺体や貧困にあえぐ子どもの写真を示し「水や食べ物、着るものにも事欠き貧困は深刻だ」と強調した。窮状を救うために「必要なのは基地ではなく病院。兵隊ではなく医師を送ってほしい」と呼び掛けた。

 さらにアルコザイ氏は、米軍が使用したと疑われる劣化ウラン兵器の影響で、新生児に健康被害が出ているとアフガンの医師が警告していることを報告した。

(2010年12月9日朝刊掲載)

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