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オバマ氏へ平和の陶額 陶芸家・今井さん、駐日大使に託す

■記者 岡田浩平

 竹原市育ちで今年の中国文化賞を受けた陶芸家、今井政之さん(79)=京都市山科区=が21日、東京都港区の米国大使公邸でルース駐日大使に会い、平和への願いを込めて作った陶額を届けた。オバマ大統領に贈る。

 陶額は、素地に別の色土を埋めて表現する面象嵌(ぞうがん)で仕立てた。縦75センチ、横54センチで、東広島市の土を使い原爆ドーム(広島市中区)や鶴、「平和」の文字をあしらっている。「核兵器のない世界」を訴えた昨年4月のオバマ氏のプラハ演説に感銘を受け、寄贈するために制作した。

 ルース氏は「大統領も感激するだろう」と応じ「ホワイトハウスに届ける」と約束したという。今井さんは「作品を見て大統領が廃絶への思いを強めてくれればうれしい」と話していた。

(2010年12月22日朝刊掲載)

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