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核性能実験抗議にケネディ大使返書 広島県・市に

 広島市と広島県は25日、9、10月に核性能実験をした米国への抗議に対する返書がキャロライン・ケネディ駐日大使から届いたと発表した。ケネディ大使からの返書は初めて。

 文面は同じで、米国が1992年を最後に、核爆発を伴う実験を一時停止し、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を上院に働き掛けていると強調する。

 一方、8月に平和記念式典に参列し「厳粛な気持ちで思いを巡らす機会となった」と吐露。今月8、9日、オーストリア政府が開いた「核兵器の非人道性に関する国際会議」への米国の初参加にも触れ「安心してもらえるのでは。『核兵器なき世界』は日米の共通目標だ」としている。

 市と県は11月4日、米国が9、10月に繰り返した2度の実験に対し、それぞれ抗議文を送っていた。返書は今月22日に松井一実市長、湯崎英彦知事宛てにそれぞれ郵送で届いた。(田中美千子)

(2014年12月26日朝刊掲載)

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