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ヒマワリで福島に笑顔を 向原高生が種採取 市民メッセージも託す

 広島県安芸高田市向原町坂の向原高生徒が、ことし育てたヒマワリの種に生徒や市民のメッセージを添え、東日本大震災で原発の放射能被害を受けた福島県に贈る。

 同校では3月11日の震災後、被災地にヒマワリの種を贈ろうと、学校ぐるみで取り組み、1年生60人が学校駐車場の端に長さ30メートルにわたり、まいた。9月に種を採取した。

 一方で、生徒会を中心に体育祭や同市吉田町のクリスタルアージョなどで市民から励ましのメッセージを募り、約800人から集まった。被災した人に配るため、メッセージと種を小さなビニール袋に入れた。

 14日、ヒマワリの種をまく運動を続ける「福島ひまわり里親プロジェクト」の関係者に託す。

 生徒会長の2年竹野内萌衣(めい)さん(17)は「実が入った種の仕分けが大変だった。来年も続け、ヒマワリの種を贈る運動を広げたい」と話していた。(椎木一郎)

(2011年12月14日朝刊掲載)

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