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1700人 「歓喜」高らか 第九ひろしま 平和願い合唱

 年末に歓喜の歌声を響かせる「第九ひろしま」が20日、広島市西区の広島サンプラザであった。1700人を超す合唱団が、平和への願いを込めながら、ベートーベンの交響曲第9番「合唱」を高らかに歌い上げた。

 東区出身の山下一史のタクトで広島交響楽団が演奏。第4楽章の「歓喜の歌」では、26都道府県から集まった6~95歳の合唱団が、総立ちの観客3千人とともに会場を揺らした。坂本朱(アルト)や折河宏治(バリトン)らソリストも伸びやかな歌声で花を添えた。安佐北区の主婦石川淑子さん(75)は「素晴らしい合唱に元気をもらえた。来年も良い年になりそう」と喜んでいた。

 前半は沖縄出身の歌手夏川りみが登場。沖縄方言の「アメージング・グレース」や「涙(なだ)そうそう」で優しく会場を包み込んだ。中国新聞社と中国放送の主催。(余村泰樹)

(2015年12月21日朝刊掲載)

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