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参加国首脳は被爆地訪問を 伊勢志摩サミット 広島・長崎市長 大使館に要請

 広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長は24日、2016年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に参加する都内の各国在日大使館を訪れ、各国首脳がサミットに合わせて被爆地を訪問するよう要請した。

 米国大使館ではキャロライン・ケネディ駐日米大使と面会し、オバマ大統領宛ての要請文を手渡した。面会後、松井市長は記者団に「大使は、特別な要請なので大統領にしっかり伝えるとおっしゃった。サミットの日程は検討を始めたばかりで、大統領も真剣に対応すると思うとのコメントをいただいた」と述べた。

 要請文では「訪問が実現すれば、被爆地の市民は敬意と友情を持って迎える」とし、核兵器のない世界に向けた国際的な動きを前進させることができる、と強調している。

 両市長は続いてフランス大使館、イタリア大使館を訪問。カナダ、ドイツ、英国の各大使館には要請文を郵送した。

 伊勢志摩サミットの開催決定後、両市による各国首脳への訪問要請は初めて。オバマ氏への要請は09年以来5回目。(城戸収)

(2015年12月25日朝刊掲載)

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