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平和賞授賞式 入園者に報告 おりづる園 市長が訪問

 広島市の松井一実市長は15日、安芸区の原爆養護ホーム矢野おりづる園で入園者99人を見舞った。26日までに市内の他の原爆養護ホーム3園と広島赤十字・原爆病院も訪れる。

 松井市長は、ホールに集まった約30人を前に、ノルウェーであった10日のノーベル平和賞授賞式に出席した様子を報告。受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))を紹介しながら「私も皆さんの思いを代弁し続ける」と話した。一人ずつ握手を交わし、居室も回って花束や折り鶴再生紙のはがきを贈った。

 入園者の杉田ミキエさん(88)は「私もノルウェーに行きたいと思うほど今回のノーベル賞はうれしかった。市長にはご苦労さまと言いたい」と話した。

 松井市長は毎年、年末と原爆の日の前に同ホームなどを訪問している。

(2017年12月16日朝刊掲載)

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