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故冨恵さんらに広島市民賞授与

 広島市は19日、市内で経営するバーを会場に約140回の被爆証言会を開き、7月に37歳で亡くなった冨恵洋次郎さん、広島大名誉教授の鎌田七男さん(80)=西区=の2個人と2団体に、それぞれ「市民賞」を贈った。

 市役所であった授与式には、冨恵さんの遺影を携えた父浦郎(うらお)さん(78)=西区=が出席。「市民に夢と希望を与えた」として松井一実市長から表彰状を受け取った。終了後、「仲のいい親子だったから喜んでおります。よくやってくれました」と目を潤ませた。

 また、近距離被爆生存者に関する研究などの功績が評価された鎌田さんは、「培った経験を市民に役立てられるよう努力したい」と述べた。2団体のうち広陵高硬式野球部は岩本淳太主将が、市みどりの少年団は佐々木治団長が代表して出席した。

(2017年12月20日朝刊掲載)

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