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3ルート案 改善点示す 広島市の「ピースツーリズム」会合

 平和をテーマにした観光周遊「ピースツーリズム」の推進に向け、広島市は19日、被爆者や平和、観光関連の各団体の代表者たちでつくる懇談会(9人)の第5回会合を市役所で開いた。被爆建物などをテーマにした3ルート案を現地調査した委員たちが改善点などを示した。

 調査は11月24日~12月1日に計4回実施。徒歩、レンタサイクル、観光周遊バスで巡った。広島大本部跡地(中区)の被爆建物、旧理学部1号館は説明板がなく、雑草が生えて手入れがされていない点などを指摘した。

 またリニューアル工事中の原爆資料館本館(中区)の再オープンが2018年7月から19年春にずれ込む見通しになったのを受け、ルート上の本川小と袋町小の平和資料館の積極発信を求める声が出た。「巡って見るだけでなく、現地で人と触れ合う観点が大事」などの発言もあった。

 懇談会は来年1月下旬の次回会合でピースツーリズムの方向性などを議論。2月にまとめ、3月末までに松井一実市長に結果を報告する。(渡辺裕明)

(2017年12月20日朝刊掲載)

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