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若者と対話 聴講募る ICAN事務局長 来月15日広島で集会

 広島平和文化センターは22日、今年のノーベル平和賞を受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))のベアトリス・フィン事務局長(35)=スウェーデン出身=が来年1月に広島市を訪れると発表した。15日に広島国際会議場(中区)で集会を開き、核兵器のない世界実現に向けた思いを若者と語り合ってもらう。

 フィン氏はNGO「婦人国際平和自由連盟」で人権活動家としてのキャリアをスタート。軍縮問題への関心から、ICANへ移り事務局長に就いた。核兵器禁止条約制定への貢献をたたえられた今月10日のノーベル平和賞授賞式では、ICANを代表して被爆者のサーロー節子さん(85)とともにメダルを受け取り、受賞演説で「核兵器の終わりを選びなさい」と訴えた。

 長崎市での長崎大のシンポジウムに招かれて来日し広島入り。15日は平和記念公園(中区)で原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を見学。国際会議場で被爆者の小倉桂子さんの証言を聞く。市と同センターが主催する若者との対話集会は午後1時半~4時半。第1部で基調講演し、来場者と質疑する。第2部では地元の高校生や大学生、社会人計4人と対話する。

 集会は聴講無料。先着250人で申し込みが必要。1月10日までセンターの平和連帯推進課で電子メールか電話、ファクスで受け付ける。同課☎082(242)7821=12月29日~1月3日は休み。(岡田浩平)

(2017年12月23日朝刊掲載)

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