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低空飛行訓練に触れず オスプレイ 米側の回答 国伝達

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の輸送機オスプレイが岩国基地(岩国市)を拠点に低空飛行訓練をした可能性がある問題で、防衛省は22日、事実関係を照会した広島県などに対し、米側から受けた説明を伝えた。「日米共同訓練の一環で岩国周辺を飛行した」との内容にとどまり、訓練の実施の有無は明らかにしなかった。広島県は「不明な点が多く再確認する」としている。

 防衛省によると、米側は、オスプレイが岩国基地周辺を飛行したのは陸上自衛隊の大矢野原演習場(熊本県山都町)で実施された日米共同訓練(8~20日)の一環と説明。同省は「具体的な飛行ルートは米軍の運用に関わるため承知していない」とした。

 この問題を巡っては、岩国基地が公式ホームページ(HP)で、普天間のオスプレイの運用部隊が「低空飛行訓練などで(沖縄と)異なる岩国の環境を活用した」などと伝える記事を13日付で掲載。一方、中国四国防衛局はオスプレイの岩国駐留を「機体整備などのため」と地元自治体に説明していた。(田中美千子)

(2017年12月23日朝刊掲載)

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