ニュース

　広島県は２６日、来年夏に被爆地広島で開く音楽イベント「ワールドピースコンサート」に、米国の音楽家クインシー・ジョーンズさん（７９）が参加すると発表した。

　コンサートは、世界へ平和のメッセージを発信する「ピースアーチひろしまプロジェクト」の一環。７月２７日～８月６日、ポップスやクラシックなど８種類のコンサートを広島市で開く。

　ジョーンズさんは８月３日に中区の広島グリーンアリーナであるメーンコンサートに出演。さらにステージ構成や演出、出演者の選定にも関わる予定だ。

　ジョーンズさんはジャズ界でデビュー。故マイケル・ジャクソンさんの「スリラー」など数々のアルバムや、チャリティー曲の先駆けである「ウィー・アー・ザ・ワールド」のプロデュースで知られる。広島訪問は初めてで「大変光栄。ファミリーアーティストを連れて行く」とメッセージを寄せた。

　コンサートの実行委事務局の県文化芸術課は「世界的に著名なジョーンズさんの参加で発信力が高まる」と期待する。ほかの出演者を来年２月以降に順次決定した上で、同５月中旬にチケット販売を始める予定でいる。（新本恭子）

（２０１２年１２月２７日朝刊掲載）