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30キロ圏外へ850人が避難 来月の原発訓練

 島根県は26日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の事故を想定し原発30キロ圏内の鳥取県、両県の6市などと1月26日に実施する県原子力防災訓練の内容を決めた。市域をまたいだ初の広域避難訓練で住民850人が30キロ圏外へ避難する。

 同原発2号機が冷却機能を喪失したと想定。30キロ圏の松江、出雲、雲南、安来、米子、境港市の住民680人に加え、松江市など3市の小学校2校と中学校1校の児童生徒と教員計170人も避難する。移動手段は全員バスを使う。

 各市内で公民館などの一時集結所に集まった後、体育館などに逃げる。島根県が避難計画で定める他県への避難は見送った。

 全5カ所の避難先で放射性物質の付着を調べるスクリーニングも実施する。県がこの日、松江市のオフサイトセンターで開いた会議で決定した=写真。

(2012年12月27日朝刊掲載)

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