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夜間の空中給油 訓練中止要請を 岩国市に団体申し入れ

 米軍岩国基地(岩国市)所属2機が空中給油を含む夜間訓練中に高知県沖で墜落、6人が死亡した事故を受け、市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は13日、同基地を拠点とする夜間の空中給油訓練の中止などを国や米軍に求めるよう、市に申し入れた。

 桑原清共同代表たち4人が市役所を訪れ、山中法光・基地政策担当部長に要請書を手渡した。要請書では「多くの犠牲者を出したことに鑑み、米軍と国は事故再発防止へ新たな取り組みをすべきだ」と強調。事故原因の徹底解明と公表などを含む5項目を求めた。

 山中担当部長は夜間の空中給油訓練について「現時点で中止を求める考えはない」とした上で、山口県などとつくる県基地関係県市町連絡協議会として原因究明などを要請する方向で調整しているとした。

KC130搭乗死亡 5人の名前公表

 米軍岩国基地(岩国市)海兵隊のKC130空中給油機とFA18ホーネット戦闘攻撃機が高知県沖で墜落した事故で、在日米海兵隊を統括する第3海兵遠征軍は12日夜、死亡した6人のうちKC130に搭乗の5人の名前を公表した。

 第152空中給油輸送中隊に所属するケビン・ハーマン中佐(38)、ジェームズ・ブロフィー少佐(36)、マキシモ・フローレス2等軍曹(27)、ダニエル・ベイカー伍長(21)、ウィリアム・ロス伍長(21)。6日未明の事故後、米軍や自衛隊などが捜索を続けたが11日に打ち切り米軍は5人は死亡したと発表していた。残る死者1人はFA18のジャマール・レシラード大尉(28)。

(2018年12月14日朝刊掲載)

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