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フィリピンの紛争 現状生々しく 大竹 JICA研修員ら報告

 平和の大切さを考える「HIROSHIMAピーストーク」が14日、大竹市の玖波公民館であり、フィリピン出身の国際協力機構(JICA)研修員と広島大の留学生たち5人が、母国の紛争などの現状を報告した。

 同機構中国センター(JICA中国)の主催。市民約50人を前に、ローハイダ・ランゴヨ・ママさん(35)たち留学生2人が、2017年のミンダナオ島での武力紛争で、銃声に恐怖した日々を回顧。多数の死者が出た上、家を失った人が仮設住宅で暮らす現状を話した。「光があると信じて復興に向かっている」と希望を語る2人に、参加者からエールが送られ、ローハイダさんが涙ぐむ場面もあった。

 その後、近くの玖波中の生徒が英語で自己紹介し、交流を深めた。3年角井明日架さん(15)は「平和のために自分ができることを実践する」と誓った。(白石誠)

(2019年12月15日朝刊掲載)

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