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ドーム対岸から祈り 大震災の県内避難者ら

 東日本大震災から9年となった11日、広島市中区の原爆ドーム対岸の元安川親水テラスで、広島県内に避難した人や市民が黙とうし、犠牲者を悼んだ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、毎年親水テラスで開かれていた追悼の集いは中止になったが、実行委員会の有志たちが集まった。

 発生時刻の午後2時46分、実行委のメンバーは、居合わせた市民と一緒に東北地方の方角へ向かって祈りをささげた。

 例年、夜に開かれていた追悼の集いでは「3・11」の形にろうそくを並べ、復興支援を誓ってきた。実行委員長を務めるNPO法人ANT―Hiroshima(中区)の渡部朋子理事長(66)は「中止は残念だが、今後も変わらず広島から被災地に思いを寄せ、助け合っていきたい」と決意を新たにしていた。(奥田美奈子)

(2020年3月12日朝刊掲載)

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