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来年五輪も県内合宿 広島知事表明 メキシコ側と確認

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う東京五輪・パラリンピックの延期で、広島県の湯崎英彦知事は31日、県へ誘致したメキシコ選手団について、仕切り直しの来年の大会に向けた事前合宿も県内で計画することをメキシコ側と確認したと明らかにした。

 記者会見で湯崎知事は、メキシコオリンピック委員会側とのやりとりを説明。「事前キャンプを計画し直し、広島で行いたいと聞いている。しっかりサポートしたい」と述べた。

 県スポーツ推進課によると、五輪の延期決定を受けて26日に担当者がメキシコオリンピック、パラリンピック両委員会の幹部と電話で協議。基本協定通り県内で合宿をすると確認したという。ただ、今年7、8月の合宿の実現は困難で、準備してきた市町に伝えた。

 湯崎知事は会見で、被爆75年の関連事業への新型コロナの影響に言及。7、8月に広島市での開催を計画している高校生や経済人の各会議は状況を見極めて、中止や延期を判断する考えを示した。「核兵器廃絶を訴える重要な年に変わりはない。ウェブを最大限に活用し、世界に向けた平和メッセージの発信に取り組みたい」と強調した。(岡田浩平)

(2020年4月1日朝刊掲載)

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