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地上イージス電磁波の影響 防衛省「運用前に測定」

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画を巡り、候補地の萩市の有識者会議で委員から「国の調査報告書が電磁波の影響がないとするのは乱暴だ」と批判が出た問題で、防衛省はレーダーの運用開始前に影響を測定する考えを文書回答した。

 文書は、医療機器への影響を確認するため運用を始める前にレーダーから電波を照射して測定器で強さを測定するとしている。委員が求めていた米軍の運用データについては次回以降の会合で説明するとした。

 1月の初会合で防衛省の担当者はペースメーカーなどへのレーダーの電磁波が及ぼす影響を「強さが基準値を下回り影響はない」と説明。委員から「影響がないと言い切るのは乱暴だ」との意見が出ていた。

 次回の有識者会議の会合は4月20日を予定。同市の中村正弘総務課長は「今回の回答を基に議論を深めたい」と話している。(渡辺裕明)

(2020年4月1日朝刊掲載)

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