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被服支廠 8・6に視察 厚労相「まず地元で保存策を」

 加藤勝信厚生労働相(岡山5区)は2日、広島市内最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」(南区)を8月6日に視察する考えを示した。中区の平和記念公園で営まれる平和記念式典に出席した後、現地を訪れるという。自民党の被爆者救済と核兵器廃絶推進議員連盟との会談の場で明らかにした。

 加藤氏は、議連会長の河村建夫元官房長官(山口3区)、代表世話人の寺田稔氏(広島5区)、事務局長の平口洋氏(広島2区)たちと大臣室で会った。被服支廠について「被爆建物としての価値を踏まえ相当数残すべき」とし、国に相応の費用負担を求める決議文を受け取った。

 河村氏によると、非公開の会談で加藤氏は「まずは地元で保存、活用策をまとめてほしい」と述べ、広島原爆の日に被服支廠を視察する意向を示したという。

 自民党議連は外務省や文部科学省、広島県、市にも決議文を近く提出する。加藤氏が求めた保存、活用策がまとまれば改めて要望する予定でいる。(河野揚)

(2020年4月3日朝刊掲載)

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