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崇徳中高で活躍 西区の斎藤さん 柔道古着 ミャンマーへ 現地で指導「選手の支えに」

 広島市西区の柔道指導者、斎藤太成さん(25)が古着の柔道着約40枚をミャンマーのナショナルチームに贈った。現地でコーチを務めた経験から、「厳しい生活環境で練習に励む選手たちの支えになりたい」と母校の崇徳中高(西区)の同窓生たちに寄贈を呼び掛けて集めた。

 斎藤さんは小学生の時に柔道を始め、崇徳中高の柔道部で活躍。大学まで打ち込んだ。卒業後の2017年5月から約4カ月間、講道館(東京)からの依頼でミャンマーにナショナルチームのコーチとして滞在。東京五輪など国際大会への出場を目指す約40人の男女選手を首都ネピドーで指導した。

 ミャンマーは11年に軍事政権から民政に移管したが、斎藤さんによると「スポーツにお金をかける経済的余裕がない人が多い」。選手の大半は、柔道着1枚を着回して練習に励んでいるという。斎藤さんは「今後も何らかの形で支援を続けたい」と話している。(新山京子)

(2020年4月14日朝刊掲載)

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