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平和宣言案 書面で聴取 広島市、初会合を中止

 広島市は13日、ことしの平和宣言の文案を検討する懇談会の初会合を中止し、書面による意見聴取に変更すると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ狙いで、今月中旬の開催を予定していた。次回以降の開催の可否は、感染状況を見ながら判断する。

 懇談会は被爆者や平和団体の代表者、大学教授たち委員7人でつくる。例年は松井一実市長を交えて非公開で文案を議論した後、その内容を踏まえて松井市長が最終的に起草している。

 各委員にはこの日、宣言に盛り込む内容などについて自由に意見を送ってもらうよう書面で頼んだ。今月下旬に集約し、6月上旬をめどに寄せられた意見の概要を公表する計画でいる。

 懇談会は今後、6月中旬と7月中旬に予定する。市平和推進課は「被爆75年の節目の宣言で、しっかりと意見を聞きながら進める。2回目以降は状況が許せば開催したい」としている。(明知隼二)

(2020年5月14日朝刊掲載)

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