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みんなで「平和への誓い」 8・6式典 こども代表読み上げ 被爆75年 小6が文案議論

 8月6日の平和記念式典で、こども代表が読み上げる「平和への誓い」の文案を考える会議が27日、広島市中区の原爆資料館であった。市内の小学6年生20人が参加。核兵器のない世界を目指し、被爆75年の節目に発信するメッセージを話し合った。(和多正憲)

 児童は4班に分かれ、被爆者の体験談などで感じた思いを書いた作文を順番に朗読した。「にじ色の平和」「笑えない日常が広がっていた」など、お互いの作文で印象に残った言葉や文章を付箋に書き留めた。

 続いてメッセージに盛り込みたい内容を意見交換した。「核兵器をつくるお金があるなら、世界のつらい思いをしている人を助けるべきだ」「家族や友だちを思う気持ちは時代が違っても同じ」などの言葉を画用紙に書き出し、班ごとに発表した。

 この日まとめた文案を参考に、市教委が最終的な文面に仕上げる。式典では20人を代表し、安北小の長倉菜摘さん(12)=安佐南区=と矢野南小の大森駿佑君(11)=安芸区=が「平和への誓い」を読み上げる。

 児童は市教委が13日に市内で開催した「こどもピースサミット」の参加者。例年は残る18人も式典に出席するが、今年は新型コロナウイルス対策による規模縮小で参加できないという。

 広島大付属小の松岡武君(11)=中区=は「式典に出られないのは残念だけど、今日みんなで考えたメッセージは世界に届くはず」と期待していた。

(2020年6月28日朝刊掲載)

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