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平和公園ガイドに意欲 「ユースボランティア」研修始まる

 広島市中区の平和記念公園で外国人観光客を案内する「ユースピースボランティア」の研修会が、現地で始まった。新しく加わる高校生と大学生計16人のうち14人が参加し、知識や心構えを学んだ。8月にかけてさらに2回の研修を受け、秋のデビューを目指す。

 原爆資料館で被害の実態に触れた後、原爆慰霊碑や平和の鐘など10カ所を巡った。昨年から活動している先輩ガイドからは、経験を交えた助言を受けた。

 被爆3世の舟入高2年中村瑞希さん(16)=佐伯区=は「起こった出来事を話すだけではなく、歴史の背景や被爆者たちの思いも伝えられるようになりたい」と意欲を見せていた。

 ユースピースボランティアの養成は、広島平和文化センターが昨年度から取り組んでいる。研修は5月に始める予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期。今回の参加者には在宅学習をしてもらっていた。(福田彩乃)

(2020年6月30日朝刊掲載)

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