×

ニュース

[コロナ禍の8・6] 平和学習 オンラインで 日本生協連 碑巡りや被爆証言

 日本生活協同組合連合会(日本生協連)などが毎年8月6日前後に被爆地で主催する小中高生の平和プログラム「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」は今年、オンライン開催となる。「新型コロナウイルスの感染を避けながら、子どもたちが平和を考える機会を絶やさずつくっていこう」と準備を進めている。

 「この像のモデルは2歳で被爆した佐々木禎子さんです」。平和記念公園(広島市中区)の原爆の子の像の前で、生協ひろしま「碑めぐりガイドの会」の新谷美樹子代表が解説する様子を、県生協連合会の委託カメラマンが動画撮影した。

 原爆ドームや原爆慰霊碑など7カ所を巡る「オンライン碑めぐり」としてまとめ、8月5日午前9時半からビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」や、ユーチューブで配信する。

 例年は原爆の日に合わせて広島約1500人、長崎には約800人が全国から参加し、式典に参列したり被爆証言を聴いたりしている。今年はオンライン学習として、広島では4、5日に故佐々木禎子さんの同級生、川野登美子さんによる証言や県内の中高生の平和活動発表などがある。7、8日は長崎から発信する。

 県生協連合会の福島守さんは「被爆地に集えないのは残念だが、家にいながら交流し、学ぶ機会にしてほしい」と、事前申し込みを子どもたちや親子に呼び掛けている。24日締め切り。無料。https://peace.jccu.coop/(新山京子)

(2020年7月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ