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[コロナ禍の8・6] 式典へテント 参列者席は減 平和公園 設営始まる

 広島市は23日、8月6日に平和記念公園(中区)で営む平和記念式典の会場設営を始めた。新型コロナウイルスの感染を防ぐため、据え付けるテントは昨年と同じ41張りとする一方、参列者向けの席数は例年の1割の最大880席とするなど、式典規模を縮小する。

 初日は市職員と委託業者の計約20人が作業をした。原爆慰霊碑正面の中央参道を通行止めにした上で、クレーン2台を使い、10メートル四方の大型テントを芝生の上に組み立てた。ミストを噴霧する扇風機を置くなどして、8月5日までに全ての設営作業を終える。

 被爆75年となる今年の式典は参列者を被爆者や遺族代表、各国代表たちに限定し、一般席は設けない。密集を避ける狙いで、広島国際会議場での中継は取りやめる。市市民活動推進課の山根孝幸課長は「新型コロナと暑さ対策を万全にして臨みたい。コロナの感染が再拡大すれば、開催の方法を見直す」と話している。(東谷和平)

(2020年7月24日朝刊掲載)

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