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[コロナ禍の8・6] 世界の学生が平和活動議論 4日 ビデオアプリ活用 首長会議

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は8月4日午後7時から、世界各国の加盟都市の若者たちが平和活動について考える教育セミナーを、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って開く。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、集まらなくても会話できるアプリを活用。セミナーの様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」でもライブ配信する。視聴希望者を30日まで募っている。

 セミナーでは広島と長崎の大学生各1人、首長会議の交流事業で広島を訪れた群馬県、フランス、ブラジル、ロシア、イギリスの大学院生や高校生たち5人の計7人が、日頃から取り組んでいる平和活動の事例を発表する。16カ国30都市の学生たち約50人が、質問したり意見交換したりする。

 広島の大学生は、広島大(東広島市)の3年野村ミカエル介さん(20)=総合科学部国際共創学科。平和記念公園(中区)で外国人観光客を案内するユースピースボランティアの活動について取り上げる。

 昨年から参加し、手製の資料を使って英語で対応している。発表では観光客側の反応や、加害の歴史を伝える難しさなどの課題を指摘する。「広島の若者代表として平和を願うヒロシマの心を伝え、母国に持ち帰ってほしい」と意気込む。

 セミナーは2時間で、やりとりは英語。発表に先立ち、長崎大核兵器廃絶研究センター(長崎市)の中村桂子准教授の講演で核兵器を巡る世界情勢を学ぶ。視聴希望者は、首長会議のウェブサイトから申し込む。(寺本菜摘)

(2020年7月28日朝刊掲載)

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