原水禁大会参加の海外第一陣が広島入り

'99/8/2

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 広島市で二日に始まる被爆54周年原水爆禁止世界大会(原水禁 系)に参加する海外代表の第一陣が一日、広島入りした。昨年、核 実験を強行したインドや核保有国の英国など五カ国の七人で、全員 が中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に花輪をささげ、犠牲者 のめい福を祈った。

 原爆資料館も約一時間かけて見学。英国の核軍備撤廃運動(CN D)スタッフのウィリアム・ピーデンさん(33)は「ヒロシマの写真 は何度も目にしてきたが、原爆の破壊力の大きさを今まで以上に強 く感じた。自分たちの運動の正しさが分かり、核兵器廃絶の思いが 一層強くなった」と反核への思いを新たにしていた。

 ドイツで核廃棄物最終処分場地反対運動に取り組むペーター・デ ィッケルさん(44)は「世界中の若い人に、広島に来て資料館を見な さいと訴えたい。平和実現の良いステップになると思う」と話して いた。

 世界大会は二、三日に南区のワークピア広島で国際会議を開催。 四~六日は、広島大会を中区の県立体育館などで開き、七~九日に は、長崎市で長崎大会を開く。海外代表は第一陣を含めて十一カ国 の十九人が参加する予定。

 一方、原水協系の原水爆禁止1999年世界大会は三~五日、中 区の厚生年金会館で国際会議を開催。六日に県立体育館で広島大会 を開いた後、七~九日は長崎市に会場を移す。

【写真説明】原水爆禁止世界大会に参加するため広島市を訪れ、原爆慰霊碑に献花する海外代表ら


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