「核なき世界」へ討議/広島市

'99/8/4

 原水禁系大会が閉幕 原水協系大会は開幕

 原水禁系、原水協系の二つの原水爆禁止世界大会は三日、広島市 でそれぞれ国際会議を開き、「核なき世界」の実現について討論し た。

 南区のワークピア広島で開かれていた原水禁系の国際会議は、北 東アジアの非核化などについて二日目の討議を終え、閉幕した。四 日から広島大会を行う。

 核疑惑がある朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する日本の スタンスについて、神戸大の木村修三名誉教授は「脅威をあおら ず、韓国とともに協力関係をつくる努力が必要」と指摘。韓国や中 国の海外代表も、北東アジアの非核化に向けた日本の積極的な姿勢 を求めた。

 原水協系の国際会議は、三日間の日程で中区の厚生年金会館で始ま った。

 米国バーモント州で反核運動を進めるジョゼフ・ガインザさんは 「州内各地で今年開かれた住民集会のうち、三十九町で核兵器廃絶 の賛否を投票にかけ、三十三町では圧倒的多数が賛成した。州の上 下院も全世界で核兵器を廃絶する条約を呼びかける決議をした」と 成果を披露した。

 十三年ぶりに参加した中国は、中国人民平和軍縮協会の朱善卿副 会長が「平和を愛する人が団結すれば、より良い世界が実現でき る」と連帯を訴えた。


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